ーーーお客様より。
ペーパーフィルターをセットしたドリッパーにコーヒー豆の粉を入れる前に、
ペーパーを濡らす作業をした方が良いのか?
というご質問をいただきました☺️
「昔、やってた人いたなぁ〜」
くらいの昔話だったのですが、
今になってその話が浮上してくるとは!
と、・・・どのジャンルでもそうですが、
ネタが無くなると、誰かが何処からと掘り出してきますね💦
こういうことって、
美味しいコーヒーを淹れたいと思って一生懸命勉強している人にとっては、
大事な問題ですよね。
やるべきか?どうなのか?
ー答えは、、、、やるべきでは無い。
です。
実際にメーカーさんにも話を聞きました。
メーカーさんも同じ見解でした。
メーカーさんにも問い合わせが来るようで、
わたしも「なんでやるんでしょうか?」と確認のために聞いてみました。
これをやられる方の”やる理由”が、
●湯温を下げない
●パルプ臭を無くす
●ドリッパーとの密着率を上げる
など、、らしいです。
湯温を下げない@
紙の厚さから考えて、湯をかけた時点ですぐに冷めると思います。
それをするなら、粉を入れる直前まで浸しておかなければなりませんよね。
となると、いつ折るの?
いつ粉を入れるの?
と、わたしは思うのです。
(熱湯の中に手を入れてペーパーを折るのだろうか?熱いし、面倒くさー)
パルプ臭を無くす@
茶色い紙のペーパーフィルターは無漂白なので、
実際のところ、パルプ臭は微量ですが出ています。
これは、わたしでも分かります。
ただ、湯をかけたとて、紙自体に匂いがあるなら匂いは取れないと思います。
むしろ、余計臭うこともあり得るのかな?そんな匂いのあるペーパーは使いませんけどね。
だから、ほとんど臭いの無い酸素漂白された白色ペーパーフィルターを当店では使用しています。
酸素漂白は塩素漂白と違うので、昔のような塩素の匂いはしません。
昔は、この塩素臭を取るとかで湯をかけてた人はいますね。
酸素漂白のフィルターは、紙の臭い(パルプ臭)も感じたことはありません。
(匂い気になるなら、白色ペーパーフィルターを使おうよ。値段も何故か茶色い方が高いからね。やっぱり面倒くさー。)
ドリッパーとの密着率を上げる@
ダブルクレープってご存知でしょうか?
ペーパーフィルターのシワをクレープと言うのですが、
このシワの役割というのが、空気層を作るため粉の微粉による目詰まりを防ぐことができるのでスムーズにコーヒーの抽出液が落ち、予定している抽出時間内に落とせるため、コーヒーの本来の美味しさを引き出せます。
なので、真逆の行為をしているので、密着率上げてどーすんねん!って話です。
単純に、ペーパーフィルターを重視しているフリをして、
実際はあんまり細かく考えているんじゃないのかな?
というのが、わたしの答えです。
ドリップ抽出において、
ペーパーフィルターは重要アイテムです。
名店と言われるコーヒー屋は、ペーパーフィルターも拘っています。
抽出時間が左右されることもありますからね。
そういう無駄な時間や作業を増やしてエネルギーを奪われるよりも、
ちゃんとしたペーパーフィルターを使うことで解決できる話です。
メーカーさんも言っていました。
「その行為を“リンス”って言うらしいですよ。やらん方がええのにね。」
へぇ~、リンスって言うんだ😂
湯温どーのこーの、
ペーパー臭どーのこーの、
密着率どーのこーの、、、
気にすることは良いことですよ。
でも、眉間にシワ寄せて神経質になって抽出したコーヒーに満足出来ましたか?
リラックス出来ましたか?
早い話、
美味しいコーヒーを淹れたいのであれば、作業工程を増やすよりも良質なコーヒー豆を使うことから始めてください。
抽出なんて、ちょっと失敗しても基本さえ押さえていればなんとでもなりますから👍
難しく考えないことです。
そして、基本を知って惑わされないことです。
一番良い方法は、ご自身が実際に美味しいと感じたコーヒーを出してくれたコーヒー屋さんの真似をすることと、お使いのドリッパーのメーカーさんがネットに上げている淹れ方の動画を真似ることです。
リンスとやらをやりたいならやってください。
ご自身が納得しているのなら、引き止めはしません。
当店は、手軽に気軽に簡単にが一番だと思っていますので、当然のことながら不必要なものである「無駄」は省きます👍
もし、美味しいコーヒーにとって必要ならば、とっくにやっています。
ということです。
わたしも勉強になりました。
お客様にお問い合わせ頂かなかったら知らないままでした☕️
情報いただき有り難う御座います⭐️
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